王乳と聞くと聞きなれないですが、「ロイヤルゼリー」のことです。
ミツバチの孵化(ふか)後3日から13日ころまでの若い働きバチの下咽頭腺と上顎腺から分泌される乳白色で、酸味を呈するホルモン物質。
はちみつとは、成因・成分がまったく異なります。
ミツバチの女王蜂と働き蜂は、全く同じ卵から生まれますが、女王蜂の幼虫はローヤルゼリーだけを与えられて成長し、成虫となっても育児蜂からローヤルゼリーの供給を受けます。
その結果、女王蜂は、働き蜂に比べて体は倍近く大きくなり、寿命は数十倍長く保ち、1日の産卵数は最盛期には2000個にもおよび自己の体重に匹敵するほどの産卵能力を示します。
このように、同じ卵から生まれたのにローヤルゼリーは幼虫を女王蜂へと分化させ、更に強い生命力と生殖力をもたらす物質とされています。
特に、ローヤルゼリーにしか含まれていないとされる美容ビタミン「10ハイドロキシ-δ-2-デセン酸」は昔から“不老長寿の秘薬”と称されるもので、美容効果も抜群です。