「クーパー靭帯」って何?

なぜ、バストの形や大きさは変化していくのでしょうか?
それは、「クーパー靭帯」が大きく影響しています。

クーパー靭帯は、乳房を綺麗な丸い形に保つのに重要な役割を持っていて、コラーゲンを主成分とした硬い結合組織です。
乳房は胸部の皮下にある皮下筋膜の浅葉と深葉の間にあり、クーパー靭帯はその両者をつなぎ、乳腺組織や脂肪組織が脇に流れないようにしています。
乳房以外の場所で、例えばおなかや背中にも、この「皮下筋膜の浅葉と深葉の間」には脂肪があります。
浅葉と深葉をつなぐ結合組織のネットワークが存在してその間に皮下脂肪が入るところとなります。
クーパー靭帯は、からだの皮下のどこにでもある結合組織が乳腺を受け入れるために特殊な形に変化したものなのです。

レントゲン写真などでよく見えるのがクーパー靭帯の線です。
一本一本が独立して存在するのではなく、網状ですき間を埋めるように存在しています。
この膜状の靭帯によって乳腺組織や脂肪組織は支えられ、乳房の丸みを作ることができるのです。

バストが大きくなる”思春期”と”授乳期”には、乳腺の細胞や水分が増え、乳房の内容量が増えるので、クーパー靭帯もその大きさに付いていくために、引き伸ばされます。
ですが、逆にバストが小さくなった時には縮みません。
そうなんです、クーパー靭帯はコラーゲンが主成分なので、一度伸びたり切れたりしたら、元の長さに縮んだり復元することはできないのです。
それがバストが垂れる原因にもなるので、クーパー靭帯が伸びたり切れたりしないケアが大事です!